こんな症状は歯ぎしりのサイン!あなたは大丈夫?原因・治療も解説

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因はまだ解明されていませんが、多因子性であると考えられています。原因となる因子はストレスや飲酒・喫煙・歯並びの乱れ・咬み合せ不良などです。これらの因子が複数重なった時、あるいは一つひとつの因子のレベルが大きくなった時に歯ぎしりが現れるとされています。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは次の4種類があります。このうちグラインディングとタッピングは一緒に寝ている家族が気付くこともありますが、クレンチングは本人にしかわからない歯ぎしりです。

グラインディング

上下の歯を横にスライドさせるようにすり合わせる動き

クレンチング

上下の歯を強く噛みしめる動き(食いしばり、噛みしめ)

タッピング

上下の歯をカチカチと音が鳴るように噛み合せる動き

上記3種類の混合型

グラインディング、クレンチング、タッピングの3種類を混ぜて行っている

歯ぎしりによる悪影響

歯ぎしりは非常に強い力で行われます。歯や歯茎・顎に大きな負担がかかります。負担がかかることによって次のような悪影響が現れます。

  • 歯のすり減り
  • 歯が欠ける
  • 歯の根が折れる
  • 詰め物、被せ物、インプラントなどの破損
  • 歯周病の悪化(歯ぎしりが原因で歯周病になるわけではありません)
  • 知覚過敏(歯ぎしりによる歯茎下がりが原因)
  • 顎関節症
  • こめかみあたりの頭痛(咀嚼筋のひとつである側頭筋のこわばりが原因)
  • 肩の張り、痛み(咀嚼筋と連動して動く首の筋肉のこわばりが原因)

歯ぎしりの治療

歯ぎしりの治療には「スプリント療法」が行われます。就寝時にマウスピースを装着することで、歯や顎にかかる圧力を減らし、歯のすり減りや詰め物などを保護します。

スプリント療法は対症療法であり、歯ぎしり自体を抑制できるものではありません。歯ぎしりの発生自体を抑制するためには、患者さんが日々の生活を見直しストレスを軽減・発散させる等のアクションが必要です。歯ぎしりを自分自身からのSOSと考えて、少しだけ自分に優しい生活に変えてみませんか?