現在入れ歯を検討中の方の中に、上手く食事ができるのだろうか、痛みはないだろうか、治療費が気になるといった不安・悩みから歯が抜けたままになっている方はいませんか?
失った歯の代わりとなる入れ歯には、噛む役割の他にも大事な機能があります。
目次
部分入れ歯の機能
残された歯が動くのを防ぐ
歯を失ったことでできたスペースに向かって隣の歯は倒れるように移動してきます。また、失った歯と噛み合っていた歯も空いたスペースに向かって伸びてきてしまいます(歯茎から抜け出てきます)。残された歯が動いてしまうと、いざ入れ歯を入れる時にスペースがなく矯正などの治療が必要になります。
歯並びのゆがみを防ぎ、虫歯・歯周病を予防する
残された歯が動くことで歯並びが悪くなってしまうと噛み合せが悪くなり、食事が億劫になったりやわらかい物ばかりを食べるようになります。すると、噛むことで分泌される唾液の量が減ります。唾液には歯垢の分解をして口内をきれいにする役割があるため、唾液の量が減ると虫歯・歯周病のリスクが高くなります。
総入れ歯の機能
食べ物をしっかり噛み、栄養をとる
総入れ歯は上顎または下顎の全部の歯を補う入れ歯です。したがって、総入れ歯がない状態では咀嚼ができず、流動食以外の食べ物から栄養をとることが難しくなります。
舌や口腔内の筋肉を正常に保つ
食べ物をしっかり噛んで飲み込むという一連の動作には舌や口腔内の筋肉が大きく関わっています。しかし、しっかり噛んで飲み込む動作の回数が減ってくると、舌や口腔内の筋力は低下し飲み込む力が弱くなり嚥下障害を発症してしまう可能性があります。また、筋力が弱くなったことで飲み込む際にむせて気道に食べ物が誤って入ってしまい誤嚥性肺炎の原因ともなります。
まとめ
失った歯を補う治療方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントがあります。
入れ歯…取り外し可能な人工歯です。留め具や粘膜との密着によって歯を固定します。
- ブリッジ…失った歯と両隣の歯の3本が連結した人工歯となり、失った歯の両隣で固定します。ご自分での取り外しはできません。
- インプラント…人工の歯の根っこを顎の骨に埋めて固定し、その上に人工歯を装着します。ご自分での取り外しはできません。
歯が抜けたら放置せず、お早めにご相談ください。