食事も気を使うほどグラついた前歯4本を無痛インプラントにて治療
前歯がグラグラするというお悩みでご相談にこられました。高校時代の怪我が原因でこれまで治療を続けてきたものの、食事にも気を使うほどになり…という事でした。検査の結果、根も割れ改善も望めないことから抜歯のうえ、無痛インプラントにて前歯4本を治療しました。
インプラント治療終了までの流れ
1.初回ご来院時
T.S. さんは前歯4本のグラつきを訴えてご来院になりました。お話を伺うと高校時代に怪我をして前歯を痛めてしまったということでした。これまで治療を続けてきたそうですが、以前の歯科医院でも治療を続けても歯が持たないということで抜本的な治療を薦められていたとのことです。
CT・レントゲンでの検査を経て、前歯のグラつきは根を含む歯の割れによるものでした。これ以上の保存的な治療は難しいという診断、治療計画をお話して、インプラントを決断されました。
2.割れてグラついていた前歯4本の抜歯
インプラントの挿入に向け前歯を抜歯しました。歯ぐきの腫れが引き患部が安定するまで3週間ほどお時間を頂きました。期間を空けると抜歯した部分の骨が痩せてしまうため、T.S. さんにとってベストの期間を選択しました。
レントゲンだけではわかりませんが、CT で検査をするとレントゲンでは見えない頬側の骨が部分的に欠損していました。インプラントの治療に CT 診断が欠かせない理由がおわかり頂けるとおもいます。
3.欠損した骨を骨造成にて補い、無痛治療(静脈内鎮静法)によりインプラントを挿入
インプラントの挿入に際して強度の弱い頬側に人工骨による骨造成をおこないました。今回は骨造成と同時にインプラントを挿入します。
治療方法は、患者さんそれぞれケースバイケースですが、治療期間やご来院の回数を少なくすることも、患者さんのメリットだと考えています。もちろん安全や術後の経過に関わる場合は、ご説明のうえ複数回にわけて治療をおこないます。
4.セラミックによる白い歯(上部構造物)を載せて治療の終了
もっとも目立ち、強度も必要な前歯ですから、治療後の歯については幾度もシュミレーションをおこないました。見た目の自然さはもちろんですが、東海林歯科のインプラントは噛み合わせはもちろん、患者さんが感じる噛み心地という「感覚」も大切にしています。
今回は見た目(審美性)と強度、機能性に優れたセラミックスを選択して東海林歯科の技工室にて製作しました。安心して食事をしていただける、自信持って笑って頂ける口元にするために、医師・技工士で全力を尽くしました。
5.インプラント治療を終えて
数十年の間悩んでおられた前歯の悩みを解消して、心からの笑顔で治療を終えられました。
これまで定期的な通院をされていたこともあり全体としては良いお口の状態を保っていたことから、インプラント治療によって生活の質を大きく改善することができました。