衛生的で安全な歯科治療水
当院では感染予防対策にも万全を期すために、EPIOS(残留塩素補正消毒システム)を導入しています。 EPIOSは中性電解殺菌水を生成し、うがい手洗いはもちろん、器具の消毒や、治療用の水など診療室全体に殺菌水を使用しております。
歯科治療水の多くが、多量の細菌で汚染されています
歯科施設で利用されている水道水は、通常の蛇口からの採取で細菌はほとんど存在せず、残留塩素濃度が4ppm以上に保たれています。 一方、この水道水を利用しているはずの歯科治療用ユニットの先端(治療器から出る水・うがい用の水・他)から採取した水を調査すると、 報告により70%~100%の割合で、安全な水道水の基準(100cfu/ml以下)を超える、多量の細菌の存在が確認されています。
明らかになった治療水汚染の実態
米国CBSニュース(1999)
New Yorkの歯科医院15院で、ドリル・シリンジから採取された水の72%が飲用不適でADA基準を満たさず、多数の細菌に汚染されていた。
米国ABCニュース(1999)
治療用の水のサンプルのうち90%が連邦飲料水基準を満たさず、その2/3が直前に治療した患者の口腔内細菌を含んでいた。
国立大学歯学部の調査(2000)
通常の歯科治療に利用されているデンタルユニット水を調査。月曜始業前に、タービン末端で平均220,000CFU/mlの水中生菌を確認し、水ラインチューブのいたるところでバイオフィルムの形成が認められた。
私立大学歯学部の調査(2001)
診療直後にエアーウォーターシリンジ(AWS)からの水に平均7,180CFU/mlの生菌を確認。翌朝には、直後には認められなかったユニット止水栓部の水中の細菌を確認した。診療翌日のAWS部の水は、水道法水質基準に「不適合」であった。
当医院では、診療室全体に中性電解殺菌水を使用しています。
EPIOSは、中性殺菌水を歯科治療中に連続的に供給するシステムです。うがい水や・歯を削ったり、歯石を除去したりするときに使われる水を中性殺菌水に変える装置です。
中性殺菌水は、水道法にも適合する安全な水でありながら、ほとんどの細菌やウィルスを数十秒以内に殺菌・不活化します。これによって、得られる効果は様々です。
- 歯科の治療機器内部の水を清潔に保ちます。
- うがい水として使うことで、治療前・治療中の口腔内を衛生的にします。
- 手洗い水として利用することで、医院スタッフの治療中の手をきれいにします。
- 治療中には、細菌を含んだ水が診療室中に飛び散って広がります。この際の細菌汚れをなくしたり、軽減したりできます。
- 機器の水洗いや掃除に利用することで、細菌を殺し、清潔を保つことができます。
- 話題のMRSA(耐性ブドウ球菌)や肝炎ウィルス、エイズウィルス、O-157大腸菌にも効果があり、院内感染症対策にも用いられています。
下記のような有効性についての研究がなされています。
- うがい水としての効果。雑菌による炎症や歯肉炎などの抑制にも効果。
- 鼻腔洗浄水として利用することで、花粉症の症状を緩和。
- アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚病疾患の衛生管理に有用。(風呂上りに直接患部に噴霧)
- お化粧を落した後のお手入れ。毛穴や汗腺に残っている細菌を殺菌し清潔を保つ。にきびや吹き出物の発生を抑制し、治癒を促す。
- 赤ちゃんのオムツ被れや哺乳瓶・哺乳瓶の乳首の消毒。
- 寝たきりになられているご老人の床擦れ防止。
- のどの痛みやイガイガ時のうがい、口内炎にも効果的です。
- 痔の衛生管理に1日に数回、患部に噴霧する。
- ちょっとした創傷(靴擦れや転んだ時)や切り傷の消毒。
- (軽度の)水虫には患部に直接噴霧。
お断り:このページでは、各項目の効能を語っているのではありません。